10月23日、秋晴れの空。
自由が丘のサクラボローにてHanarapie秋のワークショップを無事に開催することができました。
ご参加いただいた皆様、お越しいただきありがとうございました。
当日までの心の変化
ワークショップを開催すると決めた夏真っ盛りのあの頃は、どのようにして宣伝して集客し、どんな企画をすればお客様を楽しませることができるのか…
そんな思いで走り出していました。
ところが秋に向かうにつれてワークショップの捉え方に変化が。
自分にできる最大限を尽くすことに違いはないけれど、Hanarapieをこれからもっと多くの人に知ってもらうためのワークショップじゃない。
あくまで今の自分の等身大のワークショップにしよう。
わたしらしく無理せず背伸びせずできる範囲内で自分が心地よいと思える空間を創ろう。
そう気持ちが切り替わりました。
ディスプレイや揃えるお花も、背伸びしすぎない。
自分らしさをわきまえて、いつでも自分基準に照らし合わせて判断できるように。
そんな気持ちで資材や花材を揃えていきました。
先生ではなく開催者として
今回は午前中にモニター企画としてグラスペイントのワークショップをお一人の方にご協力をいただきました。
(こちらは初の試みだったので公に応募をかけていませんでしたが、今後またメニューを見直し、バージョンアップしてからお知らせしていきますね。)
スイスイとお好きな色を組み合わせて素敵なモザイ模様をグラスに描かれていました✨
午後は宣伝していたバスケットコンポジションのワークショップです。
ご参加いただいた方はお二人ともお花とのお友だち歴が長い方でした。
ですので私が改まってなにかをレッスンするというよりは、ご自由にお好きなものを気持ちよくお作りいただくほうが楽しいのかもしれない…と思うように。
私はお花の先生ではなくいち開催者になろう!と自分のポジションを決定し、良い空気の流れる場にすることに徹することにいたしました。
場所と花を提供する人
そうと決まれば私がやるべき事はただひとつ…ホストとしてこの空間を全員にとって居心地の良い場所にする。
それには心地の良い音楽があって時間にゆとりがあって見た目にきれいな空間があること…
他にも参加者様とのコミュニケーションだとか私自身の身なりだとかいろんな要素があると思います。
お花のスキルを磨く場所であるのなら指導力が大きなウェイトを占めますが、今回は気持ちよくお花のある空間を楽しんでいただきたい、そんな場を提供したい。
そしてそして
参加者様同士でゆるくオープンな横のつながりを持ってもらえたらいいな…
そんな思いを胸に自分に求められる役割やできることを一つ一つ確認して積み上げていきました。
表現することは楽しいこと
ご自身の好きな世界観をお花を通して、さらには写真を通して表現していく。
その人らしさって、出来上がった作品にだけではなく、そこに至るまでの思考回路や悩むポイントや選択や手順…
すべてがその人それぞれの”らしさ”なんだなと、横から見ていて大変楽しませていただきました。
ある方は一つ花を手にとってはすぐにそれをオアシスに挿していく。
またある方はすべての花材を選びきってテーブルに並べてから挿していく。
みんな違ってみんないい
そんな言葉が常に頭の中を常に駆け巡るほど、どちらの作品も美しく、お二人のコンポジションが目に入るたび嬉しくて思わず笑みが溢れます。
しかも今回は、完成後プロによる写真タイムが待っているのですよね。
フォトグラファーに「どんな写真がお好きですか?どういう風に魅せたいですか?」と聞かれながら「えっと…」と悩まれるお二人。
インスタグラムのいいね等で普段から好きなテイストはなんとな~くわかっているつもりだけど、改まって第三者に聞かれるとなんて答えていいのやら。
悩みながらも、その方の美しさや魅力を限られた枠内で目一杯伝わるように、フォトグラファーのアドバイスありつつ穏やかな撮影会となりました。
色々あるけど、これが私
ワークショップの数時間を通して、ご参加いただいた方に「私らしさってなんだ?」をほんの少しでも意識してもらうきっかけになったらとても嬉しいです。
自分に無いセンスを持っている人や自分とは違う生き方をしている人に憧れることは誰しも必ずあること。
憧れるその世界を自分のものにすべく手を伸ばして挑戦することはとても大事ですが
そうしてトライしてみた結果、「やっぱり私はこれが好き」「なんだかんだでこんなテイストに戻ってしまう」「こういうふうにしか生きられないんだな~」って思うのなら、誰かを憧れなくてもそれがその人にしかない”らしさ”です。
Hanarapieはお花を通して丸ごとその方の人生を肯定できる場所でありたいなと思っています。
これからも、のびのびしていてオープンなお花のあるコミュニケーションの場を創っていきたいと思いますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。