早いもので暦の上では立冬を過ぎ、これからは週を追うごとに冬がやってきますね。
寒いと暑さが恋しくなるし、暑いと寒さが恋しくなる…。
贅沢だなぁといつも思います。
在宅勤務になって普段外出しなくなってから、外の温度や街のディスプレイ、通り過ぎる人たちの服装で季節の移ろいを感じづらくなっていました。
たまに週末にお出かけをして、意外と暖かいんだなぁと思ったり。
そんな今年の秋ですが、溜めていた花写真を振り返るとその時々の季節や気候がなんとなくブーケに反映されていて面白いなぁって。
ブーケと一緒に紡ぐ時間
初秋
まだ暑さが残る9月の花写真。
ヤマブドウと秋桜で秋の入口に気持ちは立っているんだけど、ピンクと白のコントラストやパニカムの軽やかさがどこか涼しさを求める印象に。
スッテプを踏むようにこれから秋に入ろうね、と呼びかけるブーケです。
中秋
秋真っ盛りの10月。
赤いビバーナムの実とペニセタムのふわふわが先月よりぐっと秋が深まったことを知らせています。
ビバーナムは見だけでなく葉っぱも秋らしく。
これから紅葉する少しカサカサしたグリーンの感じ。
この時期らしい秋のブーケです。
晩秋
日が暮れるのも早くなり、深みが増す秋の夕暮れ。
ちょっぴり寂しさがある秋の出口と冬の入り口の狭間の時間。
くすんだ色で落ち着いた秋の時間を表現しています。
こうして並べてみると「秋」をテーマに一つ捉えても、出来上がる作品は全く違います。
秋らしいブーケ、可愛いらしいブーケ、スタイリッシュなブーケ、エレガントなブーケ…。
じゃあその〇〇らしいってどういうの?
この質問を繰り返すとぼんやりしていたイメージがもう一歩先に進めるような。
これからのやってくる、冬のブーケ。
どんなお花と出会い、どんなストーリーが編み出せるのか。
お花と向き合う大切な時間。
今からとても楽しみです。